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「麻衣のお風呂は絶対に覗かないでね?」
「あっああ…」
自信なさげに答える和君。
「その言い方だと私は覗いてもいいって事ですか?」
僕達の会話に真矢さんがツッコんで来た。
和君が素早く反応して期待するような目で僕を見てくる。
やっぱり覗きたいんだ…。というか和君は僕にどういう答えを期待してるの?
覗いたら和君がどうなるかはわからないけど麻衣じゃないなら別に構わないかなと思ったりする。
「………バイトに遅れそうだから行かないとな」
結局、聞いてない振りしてすぐに逃げました。
「酒井君!?」
真矢さんが怒ってるようだけど僕は気にせず教室を出て行った。
バイト先へ行く合間、携帯を確認していた僕。滅多に電話が掛かる事はないけど、麻衣がメールをいれてくれてる可能性もある。それを期待しながら画面を見た。
メール1件と着信通知3件。
メールは後回しにして着信履歴を見ると3件とも田村のおじさんからで大事な用件だと思いすぐに掛けてみた。
『どうしても外せない用事が出来て午後から喫茶店を閉めたいんだが、悪いけど今日のバイトは休みにしてもいいかい?』
『はい、わかりました』
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