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「もうすぐご飯だからテーブルを拭いて、周りを片付けて!」
和君は渋々従っていたけど何だか楽しそうにしてた。
「郁美さんは和君がサボらないように見張っててくださいね?」
「わかりました♪」
笑いながら頷いた真矢さんも楽しそうにしてるから良かったんじゃないかな。
僕はキッチンへ行って夕食の下拵えの続きをやって、麻衣がお風呂の掃除に行った。
「金子君? 麻衣さんが見てないからってサボっちゃダメですよ」
居間から真矢さんの優しく叱る声が。
「和君!」
麻衣にも聞こえてたみたいで怒鳴ってる。その後、ドタドタと走ってく足音が聞こえたから和君が寝室に逃げて行ったみたいだね。
「私も何か手伝わせてください」
和君が逃げたから暇になったみたいで真矢さんがキッチンへ手伝いに来てくれた。お客さんだから断ろうとしたけどやめる。皆が何かしてるのに自分だけ座っているのが嫌なんだろうと思った。
「それじゃ茶碗や取り皿を運んでくれる? コップもお願い」
「はい♪」
真矢さんが嬉しそうに頷いて食器棚から出して運んでくれたから僕は土鍋に材料を放り込んだ。
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