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3人が取り合って食べるもんだから早くに土鍋の中の具材が無くなってしまった。この後はおじやを作るからいいんだけどね。
ご飯を入れて溶き卵を満遍なく掛けて一煮立ちさせる。
真矢さんはおじやも初めてだそうだ。お金持ちの家に生まれて僕達と食生活が違うんだから仕方がないのかもしれない。
「美味しい♪」
さっきの取り合いでムキになって食べたみたいだからお腹が膨れて少ししか取ってないけど、それでも真矢さんは美味しそうに食べている。麻衣も少しだけど和君はまだ大盛りで食べてるよ。
僕は余った分を最後に頂くのがいつもだけど、体育祭でお腹が減ってたみたいだし真矢さんとの楽しい食事で和君がいつも以上に食べてるから今日は早めに自分の分を確保しておいた。
案の定、和君が食べに食べて土鍋の中は空っぽ。麻衣や真矢さんは満腹で早めに休憩中。僕もお腹が膨れるぐらいは食べたし洗うのが楽になるから助かる。
しばらく休憩して片付けをしたけど麻衣や真矢さんが食器や土鍋を運んでくれたから僕は洗うのに専念できた。和君はテーブルやタタミを拭いてるそうだ。
「お風呂の準備お願い」
麻衣にお願いしたけど、それを聞いた和君がソワソワし始める。
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