縁の下の力持ち

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これで真矢さんも声が漏れている事に気づくはず。 「麻衣さん!?」 「ごめんなさい。あっ、そんな事しないで…」 2人して何をやってるんだか… 「ここは天国と地獄だぁ!」 興奮し過ぎて和君がおかしくなってしまった。 「入ったら地獄しかないよ?」 「わっわかってるぜ…」 と言いながら和君の手がドアに伸びている。 「2人がお風呂から出たら和君が先に入っていいから我慢しなよ」 和君がビクッと反応し手が止まった。 「楽しかった♪」 麻衣の声が近くなった。 和君が慌ててテーブルに椅子を戻してる。 それから数分して2人がパジャマ姿で出て来たけど、真矢さんのパジャマ姿は湯上がりだからか余計に色っぽく感じて僕でもちょっとは見とれてしまってた。 和君は何でもなかったようにテーブルの近くに座ってるけど目は真矢さんに釘付け。 「先に入って来て」 「登が言うなら仕方ねぇな」 仕方がないとか言いながら嬉しいのがバレバレだよ。 「良かったね? 美女2人が入ったお風呂に入れるんだから♪」 麻衣がそんな事を言うから和君の顔が崩れちゃったじゃないか。 鼻の下が伸びきってだらしない顔になった和君が風呂場に入っていった。
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