縁の下の力持ち

40/41
前へ
/385ページ
次へ
「私が遠くに飛ばします」 中々盛り上がってるなぁ。 僕は自動のまま静観してるけど、2人が僕を守ってくれてるのを見て嬉しかったりする。 「ワナに掛かったな? 最初から郁美ちゃん狙いだ」 吹き飛ばすと言って近づいた真矢さんにビンボー神を擦り付けて和君が逃げて行く。 「卑怯者!」 「酷いです」 ゲームなのに2人にボロクソに言われて凹んでる和君。 「俺は悪くねぇ!」 開き直ってさらに逃げていた。 そんな時、僕の電車が目的地へ一番乗り。目的地が変わり一番遠い和君へ再びビンボー神が。しかもすぐに変身して散財していく。 「罰が下ったんだ」 「自業自得ですよ」 可哀想に… 「俺が何をしたんだぁ!」 2時間続けたけど、あれからビンボー神が和君から離れなくてビリで終わる。ちなみにトップは真矢さんで麻衣が2位。 見てるだけでも面白かった。 時間は22時を過ぎていてはしゃぎすぎたのか欠伸なんかもチラホラと。 「そろそろ寝ようよ」 麻衣と真矢さんが頷く。和君は緊張からか目がパッチリと開いていた。 期待するような事はないよ? 部屋分けはすでに決めてある。僕と和君が和室。麻衣と真矢さんが僕達がいつも寝てる寝室だ。
/385ページ

最初のコメントを投稿しよう!

124人が本棚に入れています
本棚に追加