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「私が遠くに飛ばします」
中々盛り上がってるなぁ。
僕は自動のまま静観してるけど、2人が僕を守ってくれてるのを見て嬉しかったりする。
「ワナに掛かったな? 最初から郁美ちゃん狙いだ」
吹き飛ばすと言って近づいた真矢さんにビンボー神を擦り付けて和君が逃げて行く。
「卑怯者!」
「酷いです」
ゲームなのに2人にボロクソに言われて凹んでる和君。
「俺は悪くねぇ!」
開き直ってさらに逃げていた。
そんな時、僕の電車が目的地へ一番乗り。目的地が変わり一番遠い和君へ再びビンボー神が。しかもすぐに変身して散財していく。
「罰が下ったんだ」
「自業自得ですよ」
可哀想に…
「俺が何をしたんだぁ!」
2時間続けたけど、あれからビンボー神が和君から離れなくてビリで終わる。ちなみにトップは真矢さんで麻衣が2位。
見てるだけでも面白かった。
時間は22時を過ぎていてはしゃぎすぎたのか欠伸なんかもチラホラと。
「そろそろ寝ようよ」
麻衣と真矢さんが頷く。和君は緊張からか目がパッチリと開いていた。
期待するような事はないよ?
部屋分けはすでに決めてある。僕と和君が和室。麻衣と真矢さんが僕達がいつも寝てる寝室だ。
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