始まりの朝

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「お兄ちゃん、おはよう…」 眠たい目を擦りながら起きて来た妹。 「ご飯、もう少しで出来るから顔を洗っておいでよ」 「そうする…」 妹は欠伸をしながら洗面所に行った。 妹の名前は麻衣(マイ)。 中学3年生。 容姿端麗、学力優秀、明朗活発で3拍子揃った自慢の妹。 ショートヘアで顔もスッキリ、目がクリッとしていて美少女とも言える麻衣は友達も多く、中学校では毎日ラブレターを貰うほどの人気者だ。 オマケに母さんの血を受け継いでスポーツ万能。 母さんは日本の女子短距離会を引っ張って来た人物で何度か日本新を塗り替えたほど。 麻衣も陸上部に入り母さんと同じ短距離を走っている。 僕と麻衣は2人で話し合って家事を交代制で分担している。 朝食は交替で作っているけど、新聞配達をしている為に遅くなった場合は麻衣にお願いしていた。 洗濯やお掃除、お風呂の準備も日毎に交替。 夕食は僕が火木土に夕方から塾へ通っているのでその日は麻衣が作り他の日は僕がやっている。 「出来たよ?」 「はぁい♪」 朝食が出来上がった事を知らせると着替えを済ませた麻衣がニコニコしながら寝室から出て来た。
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