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飛び出してきたのは、スライムが三匹。最初の相手としては、まあ妥当な所か。
「やっ!!」
ジェノは先手必勝とばかりに、装備していた数打の剣で斬りかかった。
スライムは突然のことに対処できず、無惨にも真っ二つになった。
一方ブレットは、得意の氷の術式を展開していた。
「そーれ!」
次の瞬間、スライム達に冷気が襲いかかり凍てつかせる。
そこへジェノが攻撃して、凍り付いたスライム共を粉々に打ち砕いた。
「ふう。ま、こんなものかな……」
「案外あっさり終わったね」
ジェノは剣に付着したスライムの体液を落とし、鞘に収める。
「氷の魔法が使える奴がいて助かった」
「ども。氷と影の魔法は僕の得意とするところだよー」
「知ってる」
こうして、ジェノ一行の初戦闘は無事に終わりを迎えた。
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