第一章 剣を持ち主へ

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飛び出してきたのは、スライムが三匹。最初の相手としては、まあ妥当な所か。 「やっ!!」 ジェノは先手必勝とばかりに、装備していた数打の剣で斬りかかった。 スライムは突然のことに対処できず、無惨にも真っ二つになった。 一方ブレットは、得意の氷の術式を展開していた。 「そーれ!」 次の瞬間、スライム達に冷気が襲いかかり凍てつかせる。 そこへジェノが攻撃して、凍り付いたスライム共を粉々に打ち砕いた。 「ふう。ま、こんなものかな……」 「案外あっさり終わったね」 ジェノは剣に付着したスライムの体液を落とし、鞘に収める。 「氷の魔法が使える奴がいて助かった」 「ども。氷と影の魔法は僕の得意とするところだよー」 「知ってる」 こうして、ジェノ一行の初戦闘は無事に終わりを迎えた。
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