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「くそっ!」
ジェノはブレットの手当てをしようとした。が、
「シャアアアア!」
「何っ!?」
新手のコボルトが飛び出してきた。
ジェノは素早く抜刀し、その攻撃を受け止めた。
いつの間にか、ジェノ達はコボルトの群れに囲まれていたのだ。
「何て数だ、畜生」
「いたた……やってくれたね……」
ジェノとブレットは互いに背中を預け、コボルトの群れに対峙した。
コボルト達は円陣を組み、じりじりと近づいて来る。
「……ジェノ。そっち半分、任せても大丈夫だよね?」
「ふん、人の心配なんてしてる場合かよ。俺はな、あの糞親父に一発叩き込んでやるために、今まで修行してきたんだ。こんな奴ら、どうってことないね」
「そか。じゃ、行くよ!」
「うらあっ!」
ジェノは剣を構え、魔物の群れに突撃した。
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