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「喰らえっ!」
ジェノは次々に襲いかかって来るコボルトを、的確に切り裂き、薙ぎ払っていった。
しかし、あまりにも敵の数が多すぎる。
ジェノは少しずつ、だが確実に手傷を負っていった。
「くっ……何匹いるんだよ、こいつら!」
その顔に、先程までの余裕は感じられない。
「よし、行っけええっ!」
ここで、ブレットがもう一つの得意な属性である闇の術式を展開した。
ブレットが放出した魔力が暗黒の刃に形を変え、魔物を打ち付ける。
危険を察知したコボルト達は少しジェノ達から距離をとった。
「逃がさないよ!!」
ブレットの操る影は人食い花の蔓のように、魔物に絡み付き、引きずり倒し、引き裂く。
少し余裕の戻ったジェノは、敵を斬りつつ、周囲の状況を確認した。
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