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剣を受け取ったジェノは、ふと首を傾げた。
「ちょっと待ってくれ。さっき親父は『十代前の先祖が勇者から譲り受けた』って言ったよな? じゃあ今勇者って何歳なんだ?」
「そんな昔の勇者が生きてる訳ないだろ。何処かに勇者の子孫がいるんだよ! お前は十五にもなってそんなありきたりな事も分からんのか!」
父親は鼻で笑い飛ばした。
「じゃあ、何でいきなり勇者の子孫を探せなんて言い出したんだ?」
「よくぞ訊いてくれた! 実は……」
「実は?」
ジェノはごくり、と唾を飲み込み、
「夢にみた」
ずっこけた。
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