第2話~初任務~

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「やるじゃねぇか、てめぇら」 ランドのゾノは両腕を前に突き出す。 「だが、この俺を仕留められるか!」 両腕からフォノンメーザー砲をジム・クゥエルに向けて発射した。 「ビーム!?」 クゥエルはすかさずシールドで防御する。 どうやらビームコーティングが為されているようで、大した被害はなかった。 「鈍いんだよォ!」 「!」 ジム・クゥエルが反撃しようとした時には、すでに目の前にゾノがいた。 「どうしたどうした!そんなもんかァ!」 ゾノは両手のアイアンネイルでジム・クゥエルを連続で殴りつける。 「っらァ!」 そして最後に頭突きをかました。 「あぁっ!」 大きく吹っ飛ぶジム・クゥエル。 「トドメェ!」 態勢を崩したジム・クゥエルにさらにフォノンメーザー砲を撃ち込もうとするゾノ。 「ぐぉッ!」 だが突如弾丸が飛んできて阻止された。 弾の飛んできた方向を睨むランド。 「クソが、邪魔すんなや!」 その視線の先にいたのは、リオのサーペント。 「ねぇねぇ、あなたの悲鳴は何色かしら?」 「アァ?」 突然訳の分からぬことを問われ、苛立つランド。 「鳴かぬなら…殺してしまえ、ゾゴジュアッジュ」 さらに訳の分からぬことを言い出し、リオは両手のダブルガトリングガンを乱射する。 「うぜぇなてめぇ!」 ランドのゾノは、一番厚いと思われる肩の装甲でガトリングの弾を防ぎながらサーペントに接近する。 「死ねやコラァ!」 「あらあら、積極的なのね」 接近したゾノが腕を大きく振り上げるが、すでにそこにはサーペントの姿はなかった。 「なにッ!どこ行きやがった!」
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