第2話~初任務~

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「残念、上なのよねぇ」 サーペントはまるで道化師の如く、くるくると回転しながらジャンプしていた。 そして肩のミサイルポッドを展開し、バラまいて着地する。 「ぐぉああああッ!」 ゾノにミサイルの雨が降り注いだ。ミサイルの爆煙で見えなくなっても、さらにガトリングガンを撃ち込むサーペント。 「うふ、あはは…いい声…もっと聞かせてぇ?」 「や、やめろ!やめてくれぇええ!」 ランドからは先ほどの威勢は消え去り、何も見えない爆煙の中でいたぶられる恐怖しか残っていなかった。 その様子にゾクゾクと体をふるわせるリオ。 「最高ねぇ。もう濡れちゃいそ…」 さらに弾を撃ち込もうとするサーペントをキールのギャン改が止めに入る。 「その辺にしておけ。奪われた食料が酷いことになる」 爆煙が晴れたところには、丸くうずくまるゾノがいた。 「無様だな…まぁいい。さっさと奪っていったものを返してもらおうか」 「ひぃ!」 ランドのゾノは四つん這いで逃げようとするが、ギャン改は大型ビームソードを地面に突き刺し、阻止する。 「誰が逃げていいと言った」 恐る恐るランドはコクピットを開き、奪っていったものと思われる食料と水の入った袋を多数降ろす。 「…これで全てか?」 ランドは無言で、首を縦にぶんぶんと勢いよく振る。 「これに懲りたらもう盗みなどするな。貴様らに次はない。立ち去れ」 キールは地面に刺した大型ビームソードを抜き、大きく振る。 ランドのゾノは一目散に逃げていった。
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