第3話~その名はクアドリガ~

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「ふぅ、やっぱりお風呂はいいわねぇ」 「そうですね」 リオとクゥエルがまったりと広い湯船に浸かっている。 「…にしても広いお風呂ですね」 クゥエルが浴室を見回しながら言う。 水色のタイルが敷き詰められているだけの素朴な感じの浴室だが、湯船の後ろには存在感のある大きな富士山が描かれている。 「ええ、日本では『銭湯』っていうらしいわ」 「戦闘?」 「いいえ。せんとー↑じゃなくてせんとー↓よ。『銭を払って湯に浸かる』ってことかしらねぇ。ま、私たちはタダだけど」 「でもなんで日本式のお風呂なんだろう?」 「さぁ?でも、こうやってのびのびと入れるお風呂って気持ちいいじゃない?」 「…それはそうですね。疲れが癒される気がします」 クゥエルはある程度ゆっくりしたあと、湯船から出ようとする。 が、後ろからリオがクゥエルの腕を掴む。 「?」 「まぁまぁ、もう少しゆっくりしていきましょ?」 「ひゃ!?」 そしてリオは後ろからクゥエルの胸部に手を伸ばしてきた。 「あらあら、育ち盛りね~。可愛らしいわ~」 「ちょ、リオさん…やめ…」 「うふふ、ちょっとだけよぉ♪」 リオはニコニコしながらクゥエルの体を触りまくる。 「や…そこはダメですっ…」 「いい声になってきたわ。ほら、もっと聞かせて…」 「アッー!」
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