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「これは?」
「バイアランだ。空を飛んでいたところを焼夷榴弾で撃ち落としてやった」
「意外と豪快なのね…」
RXー160『バイアラン』…
空を飛んでいたところに遠距離から焼夷榴弾を撃ち込んだところ、炎を上げながら落ちてきてパイロットが逃げていったらしい。それを回収したということである。
どや顔をしながら、バイアランの説明を始めるカーネル。
「この機体は…なんと可変機じゃないのに空を飛べるのさ!さらにビーム砲やビームサーベルも付いてて、火力も申し分ない!こんなにいい機体は見たこともないぞ?」
「ふむ」
興味を持ったボブは、カーネルに価格を聞く。
すると、やはり驚愕のお値段。
「…高いな」
「そりゃあ、こんないい機体は安くは売れないんでね」
「そうか。百聞は一見にしかず、だ。その機体、試させてもらう」
「ん?」
ボブはカーネル立ち会いの元に、バイアランの評価試験を提案した。
「高値で買い取って外れでは痛いんでな。もしもの時があったら…わかるな?」
「…OK、いいだろう。バイアランを一旦そちらに預ける。好きなように乗りたまえ」
しぶしぶとカーネルは承認し、エスペランサによるバイアランの評価試験が始まった。
「…で!なんであたしがこんなのに乗らないといけないのよ!」
バイアランの操縦を任されたのはアユミだった。
「まぁ、お前が一番空に慣れてそうだからな」
「むぅ…あたしはフラッグで十分なのに」
アユミはぶすくれる。
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