第3話~その名はクアドリガ~

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「これは?」 「バイアランだ。空を飛んでいたところを焼夷榴弾で撃ち落としてやった」 「意外と豪快なのね…」 RXー160『バイアラン』… 空を飛んでいたところに遠距離から焼夷榴弾を撃ち込んだところ、炎を上げながら落ちてきてパイロットが逃げていったらしい。それを回収したということである。 どや顔をしながら、バイアランの説明を始めるカーネル。 「この機体は…なんと可変機じゃないのに空を飛べるのさ!さらにビーム砲やビームサーベルも付いてて、火力も申し分ない!こんなにいい機体は見たこともないぞ?」 「ふむ」 興味を持ったボブは、カーネルに価格を聞く。 すると、やはり驚愕のお値段。 「…高いな」 「そりゃあ、こんないい機体は安くは売れないんでね」 「そうか。百聞は一見にしかず、だ。その機体、試させてもらう」 「ん?」 ボブはカーネル立ち会いの元に、バイアランの評価試験を提案した。 「高値で買い取って外れでは痛いんでな。もしもの時があったら…わかるな?」 「…OK、いいだろう。バイアランを一旦そちらに預ける。好きなように乗りたまえ」 しぶしぶとカーネルは承認し、エスペランサによるバイアランの評価試験が始まった。 「…で!なんであたしがこんなのに乗らないといけないのよ!」 バイアランの操縦を任されたのはアユミだった。 「まぁ、お前が一番空に慣れてそうだからな」 「むぅ…あたしはフラッグで十分なのに」 アユミはぶすくれる。
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