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一方、空では三機の紫色のヘリコプターらしき物が飛んでいる。
「はぁ、俺らがなんで墜落したMSなんざ探しに行かなきゃなんねぇんだよ!」
「俺に当たんな!つかコイツがボサッとしてっから落とされたんだろうが!」
「二人とも!俺のために争わないで!」
「お ま え の せ い だ ろ」
「ご、ごめん」
ヘリコプター三機のパイロットは何かを探しているようだ。
「ん?あれは…ヘリコプター?」
アユミは接近してくる機影を目視で確認する。
敵か味方か民間機か分からなかったので、とりあえず距離を取る。
「あーーーッ!あれだよあれ!」
「何が?」
ヘリコプターがバイアランの前で動きを止めた。
「俺の乗ってたMS!」
「マジか!」
ヘリコプターのパイロットが、アユミのバイアランに通信を入れる。
「あーあー、何処の誰だか知らんがー、それをこっちに渡してくれないか」
「何でさ?」
アユミは納得いかず反論する。
「もともとソイツは俺らのモンだからな。何処で拾ったか知らねーが」
「もともと…?」
ふとアユミはカーネルの言葉を思い出した。
『空を飛んでいたところを焼夷榴弾で撃ち落としてやった』
そうか、そういうことか、とアユミは納得したように頷く。
「ふぅん、残念だけど返せないね」
「なにぃ?」
「これはあたしたちが買い取る予定なの」
「…ふざけたことぬかすなよ!」
三機のヘリコプターは変形し、人型となった。
「え?MSだったの!?」
驚くアユミ。
「てめぇ、こっちが下手に出てりゃ勝手なことを…こうなりゃ力ずくで奪還する!」
変形したMS『ZMーS09G トムリアット』は、バイアランを包囲する。
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