10人が本棚に入れています
本棚に追加
「ふぅ、ひとまず退けたかぁ。今のならず者は空にもいるんだね」
アユミは深呼吸する。
「でも…このバイアランっての、悪くないかも!」
「…見事だな!」
「!?」
アユミが振り返ると、見たことの無い黄色の円盤のような機体とトムリアットの群集が構えていた。
「バイアランをそこまで扱うとは。感激したぞ」
「どうも。あんたたちに誉められても嬉しくないけどね」
アユミは軽く受け流した。
「だが君には過ぎたオモチャだ、返してもらう」
「イヤ」
バイアランは横に首を振る。
「返してくれれば身の安全は保証しよう」
「イヤ」
バイアランは両腕で×の字をつくる。
「すみません返してください」
「イヤだって言ってるでしょーが!」
バイアランはメガ粒子砲を円盤型の機体に発射する。
それをすんでのところで避ける。
「あぶなっ!おのれ、この『マキシム・マキシマ』をなめおって…許さんぞ!」
『マキシム・マキシマ(34)』と名乗る男の機体は、変形して人型になった。
(変わったMSばっかり持ってるな…)
見たことのない可変型MSばっかり持っているならず者集団に、アユミは少し感心する。
「マキマキシマシマだか何だか分かんないけど、バイアランでけちょんけちょんにしてあげる!」
「アッシマー、参るッ!!」
マキシムの駆る『NRXー044 アッシマー』は、トムリアットとともにバイアランに向かっていった。
最初のコメントを投稿しよう!