第3話~その名はクアドリガ~

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「ん…あの光は!」 上空での異変にいち早く気づいたのはカーネルだった。 「不味いな、何かと交戦中らしい」 「なにっ!?」 ボブはすぐさま救援せんと動いた。が、今空中戦が出来るのはアユミのフラッグのみだ。フラッグ自体はあるが、空中戦を行えるパイロットがいない。 「リーダー、奴らは多分バイアランの持ち主よ」 アウドムラからなにやら胸の谷間を露出したナイスバディな女性が出てきて、カーネルに報告する。 「そうか、やはりな」 「ほぉ…このお嬢さんは誰かな?」 ボブが胸元に目をやりつつ、問いかける。 「こいつは『アンナ・ホリスティ』。この体を武器に色んな情報を仕入れてくれるんだ」 「うふん、よろしくぅ♪」 「ちなみに男はもちろん、女同士も受けも攻めも何でもござれだ」 「なん…だと?」 ボブは思わず色んな想像をしていたが、今はそんな場合ではない。 「そんな話はあとだ。アンナ、メンバーに出撃要請を出せ。我々で仕掛ける」 「待てカーネル!空を飛べるMSはあるのか?」 「飛ぶ必要なんざないさ。俺たちは下から攻めさせてもらう。それと…お嬢さん?」 「?」 カーネルは、デスペラードに興味津々なクゥエルに声をかける。 「とっておきがあるんだ。MSに乗ってアウドムラの中に来てくれ」 「あ、はい」 クゥエルはすぐさま格納庫に向かい、ジム・クゥエルに乗ってアウドムラに向かった。
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