第3話~その名はクアドリガ~

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『お前たち、準備はいいか!』 格納庫には機体が三機、パイロットもすでに待機していた。 『TFAー2 ザウート』 『エイラ・エリトリア(13)』 「あいよー、こっちはおっけー」 『MSー06K ザク・キャノン』 『ラルフ・ブラッドマン(25)』 「ったく、めんどくせぇことになっちまった」 『MSJー06ⅡーLC ティエレン長距離射撃型』 『ジル・ベスパイン(21)』 「…問題ないわ」 「よし、今回は俺も出よう」 「あら、珍しい」 「大事な商品に何かあったら困るんでね!」 カーネルは走り、自身の愛機『YMTー05 ヒルドルブ』に乗り込む。 「…お嬢さん、そっちの具合はどうだい?」 「バッチリです!」 クゥエルにも確認を取った。 「ようし…クアドリガ、出陣だ!」 「了解!」 アウドムラから四機が展開し、クゥエルは何やら準備を始めた。 ジム・クゥエルが何かを背負っているようだ。 「俺が先手を取る、あとはバイアランにひっ付く奴らをこっちに引きつけろ!」 カーネルは味方に指示を出し、ヒルドルブに弾を装填させる。 「APFSDSを装填…次弾も同じ」 ヒルドルブは射角を調整し、砲撃体勢に入った。 「悪いがこっちからは丸見えなんでね、止まってる奴からやらせてもらうさ!」 APFSDSが勢いよく発射された。
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