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一方、上空ではアユミのバイアランが数で押されていた。
「武器は強力だけど、大人数相手だと辛い…!」
「そら、覚悟しr…」
バイアランにビームライフルを突きつけたトムリアットは、何かによって大きく吹っ飛ばされた。
「な…APか!?」
「下から来るぞ!気をつk…」
さらにもう一機のトムリアットが吹っ飛ばされていく。
「くそったれ!トムリアットをあんなに吹っ飛ばすなんてどんなAPだ!」
「落ち着け。例え強力な弾とて、連射はできまい」
マキシムは部下を諭す。
「ま、マキシム様!」
「今度はなんだ!」
「前から高速で飛んでくる物体が!」
前方…バイアランの後ろから何かが急接近してくる。
日光に照らされるネイビーブルーの機体は、紛れもなくジム・クゥエルだった。
「く、クゥエル!?」
アユミは驚いた。
ジム・クゥエルが空中にいること時点ですでに驚きだったわけだが。
「たたた助けに来たよおおぉぉぉ」
「えっ」
大型のジェットパックのような物を背負ったジム・クゥエルは、バイアランを横切り、風を切って敵のど真ん中を通過していった。
「なんだアレは…特攻でも仕掛ける気か!」
「うわっ、また戻ってきた!」
またジム・クゥエルが敵のど真ん中を通過していく。
「ヤツに当たったら確実に死ぬ!無理に仕掛けるな!」
マキシムは部下に命じる。
クゥエルはただ操縦に慣れていないだけだったが、敵にとっては命がけの特攻にしか見えていなかったようだ。
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