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コルベットブースターを装着したジム・クゥエルが、へろへろと飛んできて陸に降りる。
「お、帰ってきたな。空の旅はどうだったかね?」
カーネルはジム・クゥエルのコクピットに向かい、問いかける。
「も、もうイヤぁ…」
「お疲れさん、ゆっくり休むといい」
「…あ、アユミは!?」
「まだ空にいる。厄介なヤツに絡まれたようだ」
ところ変わって上空では、アユミのバイアランとマキシムのアッシマーが向き合っている状態で沈黙が続いている。
マキシムの部下のトムリアットは戦力を分散され、空はバイアラン、陸はクアドリガに鎮圧された。残るはアッシマーのみだ。
「やはりただ者ではないな。誉めてやろう」
「アンタも、ならず者にしちゃなかなかね」
「貴様…名は?」
「アユミ・カザハラ。エスペランサ所属のパイロットよ」
「エスペランサ?…最近噂に聞く組織か」
「そ、現世の荒れた治安をなんとかするってワケ」
「意気込みはよし…だが貴様がどんなに頑張ろうと何一つ変わらん。世界は広い」
「そうやって理論を並べて、立ち向かわず諦める理由をなんとか見つけだそうとするのが普通だよね」
「そういうことだ。やっても無駄なことをやったところで、何になる」
「…あたしは違うと思うな。そういうの」
「なに?」
「人の考えを変えるのは『希望』だよ。例えどんなに落ちぶれても、目の前に大きな壁があっても、希望さえ捨てなければきっと這い上がれる」
「子供が一丁前に…賢しいものだな」
「賢しくて悪い?」
「ふっ、面白い奴だ。いいだろう。そこまで言うのなら、この俺にその思いをぶつけてみろッ!」
「いいですとも!」
「マキシム・マキシマ、参る!」
バイアランとアッシマーは互いにビームを放った。
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