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「う゛ー」
「!?」
うめき声が聞こえる。
「う゛~」
「あ、アユミ?」
アユミがふらふらと手を振って見せた。
「人を勝手に殺すな~」
「バカヤロウ!心配かけやがって…」
ボブは腕で目を拭う。
「おっさん…泣いてる?」
「バカ言え、汗だ汗!今日は暑いぜコノヤロー」
カーネルとクアドリガのメンバーが担架を持ってやってきた。
「生きてるなら良かった。我々が運んでやろう」
「ああ、頼む。…そういやカーネル」
「なんだい?」
「バイアランの件だが」
「君も分かってるだろう、ウチは返品お断りだ。いかなる理由でもな」
「とほほ…」
「まぁ、お詫びと言っては何だが、先ほどお嬢さんが使っていたコルベットブースターを付けよう。需要があるかはわからんがね」
「おう、どうもな」
バイアランは、戦闘による損傷と墜落の影響で使い物にならなくなってしまった。
とはいえ買い取ってしまったものは仕方ない。コルベットブースターも付けてくれるようなので、しぶしぶ承諾した。
かれこれ数時間後。
頭に包帯を巻かれたアユミはすっかり元気になった。どうやら軽傷ですんだらしい。
今どうしているかというと、格納庫にてロイにバイアランの改修をお願いしていた。
「ねぇねぇ、どうにかならない?」
「見たことのないタイプだしなぁ…クアドリガからいろんなジャンクパーツを貰ったけど、どこから手を付ければいいか…」
半壊したバイアランを四方から見て、悩むロイ。
「…わかった。期間は掛かるだろうけど、やってみるよ」
「ホント?ありがとー!」
バイアランの改修を承ったロイ。果たして生まれ変わったバイアランが日の目を見る時は来るのだろうか。
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