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一方、外ではジルが『MSー06V ザクタンク』を操縦し、落ちているMSを回収していた。
「ジルぅ、こんなん集めてど~すんの?」
ザクタンクの背中の足場に乗っているエイラがジルに問いかける。
「…売るに決まってるじゃない」
ジルは嬉しそうに言う(傍目からは分からない)。
「…小型で空も飛べるMS、売れるわ。護衛用に街にでも売ろうかしら」
ありったけのトムリアットを集めて満足げなジル。
「そういえばさ~?ジルってよくこ~いうことしてるけどさ、売ったお金は何に使ってるの~?」
エイラはさらに問いかける。
「…ヒミツ」
「え~?」
「…あ、変な人発見」
ジルは話題を逸らす。
「え?どこどこ?あ、いた~」
ジルは下半身が消えて腕が複雑に折れているアッシマーと嘆いている独りの男、マキシムを見つける。
「ぉおおー!アッシマーがぁぁぁぁ!!」
「…頂いていくわね」
「ぁあ!?」
ザクタンクは半壊したアッシマーをひょいっと持ち上げ、連れて行ってしまう。
「待てドロボウ!俺のアッシマー返せ!」
マキシムは走ってザクタンクを追いかける。
(…作戦成功だわ)
ジルはアウドムラにいるアンナに通信を送る。
「…バイアランの持ち主と思われる集団のリーダーを連れてくわ。あとはお願い」
ジルのザクタンクはアッシマーを持ってそのままアウドムラへ。
「な、なんだこの船は!」
マキシムは一瞬戸惑うが、盗まれたアッシマーを追ってアウドムラに侵入する。
「んふふ、いらっしゃあい」
そこに待っていたのはアンナだった。
自慢の身体を巧みに魅せつけ、マキシムを誘惑する。
「だだだ誰だあんたぁ…」
マキシムは赤面し、動揺する。
「ねぇ?あっちでいいことしましょ?」
アンナは短いスカートの裾を捲り上げる。
「い、い、いいですとも!」
(ちょろいわね…♪)
アンナに部屋へと誘導されるマキシムは、このあと大事な情報やいろんなものを搾り取られるのだった。
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