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「へっへーん、あたしの空色フラッグを見て驚いたか!」
「テメェ何もんだ!」
男共はドートレスに乗り込み、アユミのフラッグに銃を向ける。
「エスペランサ治安維持班、アユミ・カザハラ!空を愛するMS乗りさ!」
「え、エスペランサだとぉ!?」
「ちっ、やっかいな奴に目ェつけられちまった…」
男共がざわつくが、リーダー格の男が声を上げる。
「怯むんじゃねぇ!コイツを生かして帰さなきゃ済む話だ!テメェらヤっちまえ!」
「やれやれ、三流悪党の吐くセリフだね」
ドートレスはフラッグに向けて一斉にマシンガンを放つ。
「あのひょろいのから潰せェ!」
マシンガンの弾をひらりひらりと避けながら、フラッグはリニアライフルを構える。
「フラッグはひょろいけど、機動性がダンチなのよね~」
戦場を舞うアユミのフラッグと、定位置でマシンガンを撃ち続ける敵のドートレスでは、腕前の違いも段違いだった。
避けながら一発ずつ、リニアライフルをドートレスの武器や頭部に撃ち込む。
するとどんどん体勢を崩し、文字通りに倒れていく。
「まだまだだね。ま、予想はしてたけど」
「くそっ、アイツつえーぞ!」
「ならそっちの丸腰女から落としてやれ!」
敵の標的はフラッグからジム・クゥエルに移った。
(来た!何か武器は…?)
少女はコクピット内のモニターやスイッチを見て、武器を探す。
「くたばれェ!」
(これで!)
トリガーを引くと、ジム・クゥエルの頭部のバルカン2門から高速で弾が発射され、ドートレスの頭部の3つのカメラを破壊した。
「くっそ!前が見えない!」
カメラを破壊されたドートレスのパイロットは混乱し、マシンガンを乱射する。
「おいやめろ!何処に撃ってんだ!俺だ俺!ってうわぁー!」
その凶弾は味方であろう他のドートレスに次々当たっていく。
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