初めまして

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「初めまして、Cと言います」 『おはこんばんちわー、Iです』 「おは……何て?」 『おはこんばんちわ。いつでも使える挨拶だよ、便利だねー』 「…………」 『何、そのイタイ子を見る目は』 「えー、見ての通りIは頭の弱い子です」 『ひどいー。でも言い返せないー』 「認めるのか」 『Cよりは頭悪いもん、仕方あるめー』 「多分、言葉を話せる人は皆、お前の学力を上回ってる」 『おぉう、深く傷付いたよ、取り敢えず謝ろうか?』チャキ 「悪かった。悪かったから、手に持ってるナイフしまえ。笑いながらそんなもん持って近づくな」 『大丈夫、これオモチャだから。ほら、刃の所引っ込むんだよ』カチャカチャ 「いやにリアルだな。どこで売ってた?」 『前、暇だった時に自分で作った。すごいっしょ』 「確かに凄いな。暇だから疑似ナイフ作ろうと思うお前の思考回路が凄い」 『誉められた? やったね』 「いや……あぁ、もうそれでいい」 『何でちょっと投げやりなのC。疲れたの? 撫で撫でしてあげようか?』 「いや、いい。寧ろ何もするな」 『遠慮するなよー』ナデナデ 「いいって言っただろ。人の話を聞け」 『そういや、何の話してたっけか?』 「起動修正が唐突な上に強引すぎる……読者様に挨拶をしてたんだろ」 『あー、そうだっけ。んじゃ、改めまして、クールでドライなCと』 「天真爛漫無邪気っ子Iの奇妙な座談会」 「『これからよろしくお願いします』」 _
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