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春のある日、私は姉さんと一緒自宅の庭でピクニックを楽しんでいた。
姉さんは、トランプを取りに家に戻ってしまい、私はそれが待ちきれなくて、転た寝をしてしまった。
そして、白ウサギ、ペーター=ホワイトによって誘拐され、私は異世界、不思議の国、ハートの国へやって来た。
イカれた白ウサギ、陰気な時計屋、双子の門番、キレやすい三月ウサギ、斬首刑好きの女王様にキング、銃マニアのチェシャ猫、遊園地のヴァイオリニスト、夢魔、紅茶狂いの帽子屋。
主要人物は皆変な人。
人の命がめっぽう軽く、すぐに武器を取り出す。
そんな中で、武器を持たない私が生き残れているのは、私が違う世界から来た、『余所者』だから。
『余所者』は、この世界の誰からでも好かれる存在。
だから、生き残れている。
不条理な世界に慣れた頃、突如起こった『引っ越し』。
地形が一夜にしてガラリと変わり、人の増減があった。
その国は、クローバーの国。
ドアは喋るし、海洋動物は森で泳いでる。
そして、また慣れた頃。
今度は四季がやって来た。
もう変わらないで欲しいのに…。
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