プロローグ

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白を基調とした会議室は、何輪もの花で飾られ香しい薫りが流れていた。 そこはまるで、というよりも温室そのもので、窓から指す光を反射して花や草に溜まった雫がきらきらと輝いている。 花の周りには蝶が飛び回り、外からは鳥の囀りが聞こえてくるほど長閑な空間が人為的に作り出されていた。 部屋は高い湿度に保たれており、一年を通して気温が20℃前後のここでは、花屋に入ったときのような瑞々しい感覚が肌を通して感じることができる。
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