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犬は、修さんに近くにあった棒で滅茶苦茶に叩かれていましたが、鳴きもせず、変わらずフッフッと吐き、ぐるぐる回っています。
よく見ると、殴られる前から全身傷だらけだったみたいで、毛皮が破れて、赤い肉と白い骨がはみ出ていました。
腹から内蔵だかなんだかが、ぶら下がっていて、口は血だらけで、そこから黒っぽい舌が垂れ下がっています。目は真っ黒で潰れているのかもしれない。
そんなボロ切れ状態なのに死んでなく、暴れている山犬を見ていると、小便ちびそうなくらい怖くなってきました。
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