【 クラシマヒサユキ 】

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そのことがあってすぐ、ある朝、うちの玄関に仔猫の首が置いてありました。 見覚えある、あの男の子にあげた猫でした。でも、うちにいた兄弟猫はもっと大きくなってる。 玄関に置かれた猫の首はまだ小さく、貰われたときと変わらないほどでした。 両親は学校に電話したり、なにか相談しあったり、家の中がおかしな空気になりました。 そんな時、弟が 「おれ“ひさゆき”と話した」 と言い出しました。
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