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そこで、懸案の謎も解決すると思って彼女の後をつけたのは当然であった。
すると、彼女は深い山に独りで分け入って行く。
ちょうど真昼であったものだから私も玉の汗を落としながら、何とか引き離されないように続く。
不意に視界が開けた。
木々が綺麗に切り払われて作られた広場、建っていたのは、小じんまりと古びた神社であった。
どうしてこんな場所に、と私が訝しんでいると、彼女はそのまま入口から入って行ってしまう。
さてどうしたものか、と私は暫く逡巡していた。
蝉の声がいやに煩かったから、きっとその時は夏だったのだろう。
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