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この後の事は余り語りたくない。
だが、一言で述べるならば、私と彼女の日々は壊れてしまった。
いや、壊れてしまったのは私と彼女の方なのかも知れない。
とにかく、その夜、私は罵倒と悲鳴で目を覚ました。
私は暗闇でそのままじっっとしている。
何か物が壊れる音が研究所中から聞こえる。
それは高い/低い/鈍い/鋭い/乾いた/湿った在りと在る破壊音だった。
どれだけ経っただろうか、唐突に音が止む。
油に火を入れると、それを明かりに廊下へと出た。
そこには何人もの研究所職員が倒れていた。
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