現実

2/8
前へ
/19ページ
次へ
次の日の朝、僕は落ち込んで一人なぜだろうと考え込んでいた。 「いい夢は続かないものだなぁ・・・」 そうつぶやいた僕にその返事をくれる人は誰もいない。 大学に行く準備を終わらせ、昨日残りで朝食を済ませた僕は、家を出て大学に向かった。 そして大学に向かって歩いてるいる途中、一人の女性とすれちがった。 さまざまな人とすれ違っても全く気にしなかったし、顔を見なかったが、その情勢の顔は不意に目に飛び込んできた。 そして一瞬しか顔は見えなかったが、なぜか親近感を感ぜずにはいられなかった。 「誰だっけ」 そうつぶやいたが、その答えが出るまでに時間はかからなかった。 その女性とは夢に出てきた彼女だった。 慌てて振り返ったとき、彼女もこっちに向かって振り返ってきた。 「あのぉ、何か用ですか?」 優しくかけてくれたその言葉は僕の中にすっと入ってきた。 「失礼かと思いますが、もしかしてどこかで会いませんでしたか?」 僕は突然何を言っているのだろう。 だが彼女から返ってきたその言葉は意外なものだった。
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加