現実

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「私もそんな気がしたんですよぉ。ひょっとして同じ大学ですか?」 「えっ、僕が大学生だってわかるんですか?」 「わかりますよ~。そんな感じがしましたもん!」 なんだろう、この不思議な感覚は。 でもまさか彼女に夢の中で貴方が出てきたから声をかけたなんて言ったら完璧に引かれてしまうだろう。 「ほんとですかぁ?あなたも○○大学なんですね。」 「そうなんですよ。 あのぉ、名前を聞いてもいいですか?」 「あ、皆藤 陸って言います。 じゃあこっちも名前を聞いてもいいですか?」 「私は田辺つかさって言います。 「田辺つかさ」どこかで聞いた気も・・・ いやない。 そこから僕たちは大学に一緒に向かった。 その途中、少しでもお互いのことが知りたくて、いろんなことを話し合った。 それこそお互いの趣味や恋愛話まで話していると、いつもは長く感じる大学への道がとても短くとても楽しく感じた。 会ってまだ間もないが、僕はなんか彼女がいままでずっといたような気がしていた。
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