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???「山南です、失礼します。」
和んだ雰囲気の中、物静かに襖が開いた。
近藤「おぉ、山南か。お務めご苦労であった!ちょうど良い時に参ったな。」
山南「いえいえ。おや、こちらの方は一体何方何ですか?」
山南さんは笑いながら、チラッとうちを見ていたが直ぐ近藤さんに視線を戻し、土方さんの隣に座った。
近藤「江戸から上京して来た片瀬君だ!新撰組に入隊したい思いで遥々参って来たそうだ!」
山南「そうだったんですか。では、片瀬君といったかな?私は、新撰組副長の山南敬介と申します。以後、宜しくお願い致しますね。」
おぉ、めちゃ礼儀正しい。
うちの兄貴達も見習って欲しい位だわ!ww
りお「あ、はい!こちらこそ何卒宜しくお願いしますっっ!」
うちは深々と頭を下げた。
土方「んじゃ、お開きとしようぜ!近藤さん。」
近藤「うむ、そーしようか、歳。あー、誰か片瀬君を案内してくれる奴は居ないか?」
山南「それだったら、道場に沖田君達が丁度稽古を終えたみたいですよ。」
沖田...新撰組の中で1・2を争う程の実力者だったよな。
山南「では、沖田君呼んで来ますね。」
近藤「あぁ、申し訳無いが山南頼むぞ!」
そう言って山南さんは、部屋を後にした。
近藤「して、片瀬君は剣の実力は如何のものかな?」
りお「...あ、はい。私は、幼少の頃から新撰組に入隊したく、道場にて日々稽古をして居ました。」
嘘は言ってない。
小さい時の話だけど。
近藤「おぉ、そうであったか!感心するなぁ、歳。」
土方「...あぁ、そうだな。」
近藤さんは腕を組み、嬉しそうに笑い、土方さんはフっと笑った。
こうしてみると、土方さんってかなりの池様なんだ。
山南「失礼します。」
沖田「失礼します。」
スっと襖が開き山南さんともう1人、沖田が部屋に入って来た。
土方「総司、すまねぇーが片瀬に屯所内の案内をしてくれねぇーか?」
沖田「えー、土方さん僕はこれから甘い京菓子でも食べてのほほんとしたかったんですが...。」
山南さんの隣に座った沖田は、土方さんにブーブー言った。
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