りおとお子ちゃま神様と新撰組

10/19
前へ
/212ページ
次へ
土方「...ったく、いちいちうるせぇー、これだから女は...。ん?そこのおめぇー、何してやがる?」 あー、とうとうバレた。 りお「あ、いや、そのー...。」 こういう時何時もならスラスラと嘘言えるのに、土方さんの鋭い眼光で頭の中が真っ白になった。 土方「見ねぇー面だが、ここに何の用だぁ?」 りお「あ、その実はぁ...。」 この人が土方さん。 故に170cmは超えてるよなぁ。 って、そうじゃなくて! りお「新撰組に入隊したく江戸から上京して参りました。片瀬りおと申しますッッ!」 あー、緊張して噛み噛み。 思いっきり頭下げたが、めちゃ怪しい輩に見えてるよな、うち。 土方「...そこに突っ立ってねぇーで、さっさと中入れ。」 りお「え、あ、はいっ!」 沈黙がかなりあったから、一体どうなるかと思ったけど、どうにかクリアしたみたい。 土方さんの後に付いて、恐る恐る屯所内に入った。 うぉ、やっぱりすげー広い。 りお「来てしまったんだ、うち。」 って、感動してる場合じゃない。 ズンズンと大股で歩く土方さんの後に付いて、うちも大股で歩いた。
/212ページ

最初のコメントを投稿しよう!

202人が本棚に入れています
本棚に追加