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土方「...ったく、いちいちうるせぇー、これだから女は...。ん?そこのおめぇー、何してやがる?」
あー、とうとうバレた。
りお「あ、いや、そのー...。」
こういう時何時もならスラスラと嘘言えるのに、土方さんの鋭い眼光で頭の中が真っ白になった。
土方「見ねぇー面だが、ここに何の用だぁ?」
りお「あ、その実はぁ...。」
この人が土方さん。
故に170cmは超えてるよなぁ。
って、そうじゃなくて!
りお「新撰組に入隊したく江戸から上京して参りました。片瀬りおと申しますッッ!」
あー、緊張して噛み噛み。
思いっきり頭下げたが、めちゃ怪しい輩に見えてるよな、うち。
土方「...そこに突っ立ってねぇーで、さっさと中入れ。」
りお「え、あ、はいっ!」
沈黙がかなりあったから、一体どうなるかと思ったけど、どうにかクリアしたみたい。
土方さんの後に付いて、恐る恐る屯所内に入った。
うぉ、やっぱりすげー広い。
りお「来てしまったんだ、うち。」
って、感動してる場合じゃない。
ズンズンと大股で歩く土方さんの後に付いて、うちも大股で歩いた。
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