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土方「...。」
りお「...。」
始終無言で屯所内を歩くうちと土方さん。
一体何考えてんのか分からねー。
土方「...片瀬と言ったか。ちょいと此処で待っててくれや。」
りお「は、はいっ!」
ある部屋の前で土方さんに呼ばれたうちは、言われた通りに待った。
今だに半信半疑のうちだが、とうとう新撰組の屯所に来たんだって改めて思うと、余計に緊張してきた。
土方「...おい、片瀬入れ。」
りお「はい。し、失礼します。」
突然目の前の襖が開き、中から土方さんに呼ばれたうちは、恐る恐る慎重に部屋へ入った。
???「おう、よくぞ遥々江戸から上京して来たな!取り敢えず、そこに座ってくれ!!!」
そう温かく出迎えてくれたのは、優しそうなお父さんみたいな人。
りお「それでは、失礼します。」
用意された座布団の上に座った。
土方さんの方を見ると胡座をかき、気怠そうにしていた。
???「ところでー、片瀬君だったかな?よくぞ参られた!私としては、君みたいな隊士が入隊してくれて、有難く思ってるよ!」
んー、熱血系?ww
りお「こちらこそ勿体無き御言葉です。」
うーん、コレは決まったのか?
土方「近藤さんよぉ、畏まった挨拶は程々にしよーぜ。」
近藤「おぉ、そうだった!これまた失敬失敬、ガハハ!私は、新撰組局長を務めている近藤勇だ!宜しく頼むぞ、片瀬君!!!」
この人が近藤さん。とてもエネルギッシュな方だ。
りお「あ、はい。私の方こそ、宜しくお願いします!」
そして、近藤さんと固い握手をした。
土方「んで、俺が新撰組副長土方歳三だ。宜しくな。」
りお「は、はい。何卒宜しくお願いしますっっ!」
凄いトコに来てしまったんだ。
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