心を開いて

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気がつくと、もう帰らないといけない時間に差し掛かっていた。 それくらい、時間が経つのが早かった。 それくらい、航平くんと過ごす時間が楽しかった。 『私、帰らないと。放任主義のくせに、7時までに帰らないとうるさいの、うちの親。』 『そっか。じゃあ送るよ。』 『え、いいよ!!遠いだろうし…』 あれ、そう言えば航平くんってどこに引っ越して来たんだろう…… 『心愛ってどの辺にすんでるの?って言っても、ここら辺あんまり知らないけど(笑)』 『……正門出て20分くらい歩いたとこにある碧公園ってトコの近く…』 『マジで!?俺も碧公園の近くなんだよ!!』 『本当に………?』 嘘、なんかめちゃくちゃ嬉しい。 『じゃあ、一緒に帰れるな』 『……うん///』 それから、一緒に帰った。 私、こんなにしゃべったのも、友達と帰ったのも、初めて。 すごくすごく楽しい1日となった。 嬉しい1日となった。 ありがとう、航平くん。 、
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