浮いてる女の子

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だから私は、毎朝登校して来ると 真っ直ぐ自分の席に向かい、準備をしてから読書を始めるの。 話しかけずらい、オーラを出すの。 そしたら誰も、話しかけて来ないから。 1人にはもう慣れた。 最初は、グループ活動とか移動教室のたびに泣きたくなっていた。と言うより、泣いていた。 1人は怖かった。寂しかった。 何度もトイレで声を殺して泣いた。 だけど今は、そんな生活にも慣れたのだ。 人って怖いよね。こんな生活にも慣れられるのだから。 いつものように本を読んでいると、周りにいた女の子たちの会話が耳に入った。 『聞いた?今日、転校生が来るんだってね!!!!』 『聞いた聞いた!!男かな、女かな!!』 『男がいいな~イケメンの』 『アハハ、美樹ったらミーハーなんだから~』 転校生、か。 まぁ、私には関係ないか。 そう思っていた。 、
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