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ボコ…ボコ…
ウ~ウ~
サイレンが街中に響く。
『動くな!』
ヤバッ!パトカーだ!
お互いに逆方向に逃げた。
『早く!もっと早く走れよ!』
ハァ…ハァ…ハァ…
けど、よりによってアタシの方を追い掛けてくる。
最悪だ。必死に走った。
なんでアタシなんだよ~
!!!!!
『こっちだ!』
アタシは手を引かれた。
んな大通りでパトカーと勝負なんて無茶苦茶だよ。こっちゎ走ってんだし…
…そして。
アタシの後ろにはダチが一緒に走ってくる!
『美紗~ハァ…ハァ…早いんだよ~待ってょ~』
アタシを呼ぶのゎ親友の杏子。
『早く突き放さないと本当やっべ~からさ』
ハァ…ハァ…ハァ…
アタシの手を引っ張ってたダチは、アタシの手を話して違う所に走っていってしまった。
杏子と走って走って来た場所は、ある公園のトイレ。。
『静かに…』
息をころした。。
黙って数分…『もう大丈夫だね…?もう疲れちゃったよぉ~』
黙ってるのも疲れる。
精神的にクタクタなんだろう。
『美紗マヂ早いワラ!てか美紗何があった訳?いきなり走り出してさぁ』
アタシは、まだ息を切らしていて話せる状態ではなく、
『ちょっと落ち着かせて?』
そう言ったアタシを黙って見つめる杏子…!
しばらくして、
『うんっ、ごめんっ話すね?』
黙って聞いている杏子にアタシは真剣に話した…
さっきあった全てを…
杏子には、なんでも話せるダチだったから…。『ダチと歩いてたら歩道でね、肩ぶつかったとかで喧嘩になって乱闘しちゃったんだ。そしたらパトカーが通って…』
本当に迷惑かけちゃったなぁ…って思ったから、とっさに顔を下を向けた…
そしたら…
杏子は、『ァハハハハ~何それ~美紗らしいね~ワラ!けど歩道とか、見られても無理ねぇ~よワラ!』
って笑ってる!
怒ってないのかな…?
気になって…
『…怒ってない…?』
そんなアタシしに、
『怒る訳ないでしょワラなんかあるならなんでもいいなよ?』
そう優しく言う杏子に逃げ出した本音がもれた…
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