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『杏子~アタシの父親いんじゃん?警察に捕まったら今度こそヤバいんだよね。だから捕まる訳には行かない。。本当に杏子まで巻き添いでごめんね。杏子がぃると落ち着くワラ』 そういうアタシに杏子は何もいわずに笑った。照れてるようにも見えた! そう…あの時ダチと一緒に乱闘を起こして、たまたま目の前に歩いてた杏子の手を握り逃げた。 『けどビックリしたよ、いきなり掴むんだもんさ!意味なく走って疲れちゃったし少しは脂肪燃焼したかなワラ』 二人で笑った!そしてすぐに口を、おさえた… そう…お巡りから逃げて隠れたんだよ。。 『お巡り行ったかね…?』 と言うアタシに杏子は軽く頷き…二人でトイレから出た! 辺りを見回してみた…… いない。 思わず、 『良かった~いね~よワラ杏子ヤッターね、逃げきった☆!逃げきってやったよ~!』 アタシは、安心して杏子に叫んだ。そんな杏子は、 『しぃぃ~!そんな大声出して近くにいたら聞こえるよ!まぁ…逃げきった祝いに行きますか?!カラオケでも行っちゃう?』 逃げきった祝い?と思いつつも、逃げ切れた上に父親に…されずに済むって思ったら安心して、 『行こ~ぜ♪』 ノリノリで答えた! 杏子の背中を押し、行こうとしたら…『はい、ちょっといいかな』 誰かが、肩を叩いた。 恐る恐る後ろを振り返った。 ガビーン!!!!! 警察官。 横を見たら、パトカーが止まっていた。 二人で顔を見合わせ肩を下ろす… 『君達、なんで逃げたの?』 黙っているアタシ達に、 後から来たお巡りが、 『なんで逃げたんだって聞いてんだ!』 それでも黙るアタシ達に、 『じゃ、ちょっと一緒に来てもらえる?』 と言われた。 絶対に警察署までパトカーで連行されるんだよ。 近所の、おばさんにパトカー乗ってるの見られたら、たちまち親の耳に入るのは間違いない… アタシは、そぉっと杏子と目を合わせて、首を動かして『せえぇ~の!』 同時に全力で走った! 後ろでは、『っちょ待て!止まれ!』 そんな事関係なく逃げた! 逃げた! 逃げた! 警察署とかに連行されたら、って思ったら父親に… ただそれだけだった…
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