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満月
「あぁ」
満月はそう言うと克也から鎖を外した
克也
「へっ?」
満月
「そろそろ行かないとフランが怒るから、また今度」
満月はそう言って腕に巻かれている鎖を消して、廊下を歩いていった
紫
「……また今度、ね………聞き出せなかったわね」
克也
「でも、満月は僕達を傷付けようとはしなかったよね……蹴られたけど」
克也は蹴られた場所をさすりながら言う
紫
「確かにそうね………克也ちゃん」
紫が頷いて、克也を呼んで近くに来た克也を持ち上げた
克也
「帰るの?」
紫
「……そうよ」
紫はそう言うとスキマを自分の足元に作って紫はスキマに落ちていった
そして、スキマは閉じてその場には誰も居なくなった
満月は歩いていた足をピタッと止めた
満月
「思ったより苦戦したな、確かに此処は今まで守れなかった幻想郷に比べてレベルは高いけど………油断は出来ない」
満月
(今度こそ、守ってみせる………絶対に)
満月は強く拳を握り締めてまた歩き出した
満月の拳からは血がポタポタと滴り落ちていた
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