59人が本棚に入れています
本棚に追加
/86ページ
満月は紫のその顔を見ると、得体の知れないモノが身体中を這っている様な嫌な感覚を覚えた
紫
「あら、どうしたのかしら……手が震えてるわよッ!!」
紫はそう言って傘で刀を弾き、腕で満月の胸を貫くように突くが満月は咄嗟に身体を捻って躱した
満月はその身体を捻った勢いを上手く利用して、蹴りを放つが傘で防がれる
紫
「こんな弱者に私の大切な人を傷付けられるなんて、自分に腹が立つわ」
紫はそう言いながら傘で満月を払うと、体制を崩した満月の真上にスキマを展開した
満月
「チッ」
満月は舌打ちをすると蒼い水晶玉を上に向かって投げ、満月はそれを刀で斬ると一瞬だけ眩しく光り、満月を守る様に三角錐の結界の様な物が現れていた
それと同時にスキマからレーザー弾幕とクナイの様な弾幕が満月に向かって放たれるが、満月を守る結界に阻まれて消えた
だが、紫はレーザー弾幕とクナイの様な弾幕を放ち続ける
紫
「………うっとしいわね、まずは1回死になさい」
紫がそう言った瞬間に満月は胸に鋭い痛みが走った、そこには満月の後ろのスキマから手が出てきており刀の様な物が満月の胸を貫ぬいていた
満月
「……油断したな」
満月は血を吐きながらそう言うと直ぐにスキマの中に鎖を入れ、紫の腕を縛った
最初のコメントを投稿しよう!