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満月
「ッ、見えなかったから油断してたな」
満月はそう呟きながら体制を整えて、いつのまにか治っている片腕で蒼い水晶玉を取り出し刀を造り出すと音が鳴った方向に向いた
そこには気絶している紅華を片手に持ち、薄ら笑いを浮かべ閉じた扇子を満月に向けている紫がスキマの上に上品に足を組んで座っていた
紫
「満月、貴方にも目の前で大切な人を守れない苦しみ味わって貰おうかしら?」
紫はそう言うと閉じた扇子を満月から気絶している紅華に向ける
満月
「…………」
霊夢
「紫、克也がやられたからってそれはやり過ぎなんじゃないかしら?」
霊夢はお札を投げるのを止めて紫を見ながら呆れた様にそう言う
ゼロ
「……ボクもそう思います」
ゼロは大鎌を杖に立ち上がりながらそう言った
紫
「だったら、貴女達は満月の味方になるのかしら?」
紫は笑顔でそう言うと、ゼロがビクリと肩を震わせた
霊夢
「いえ、ただ手を出さないだけよ」
紫
「そう………藍、来なさい」
紫がそう言うと満月の後ろにスキマが開かれると、そこから飛び出た狐の尻尾を九本生やしている女性、藍に満月は蹴り飛ばされた
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