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男の髪は金髪だった。外国人の観光客だろうか?菊はそう思った。
そして男は、一本の木の枝を握りしならせ、折ろうとしていた。
男のしている行為に気づいた菊は、大声で注意をした。
「そこの人!何をしているんですか!!勝手に枝を折ってはいけませ……」
言葉が途中で止まった。
大きな注意の声に驚いた男が、菊の方に振り向いたからである。
そしてその男は、菊がよく知っている人物だった。
「アルフレッドさん!?」
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