ヒッチハイク

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やがて男は店を出た。 そろそろ交代の時間なので、カズヤの所に行こうとすると、駐車場でカズヤが男と話をしていた。 「おい、乗せてくれるってよ!」 どうやらそういう事らしい。 俺は当初、男に何か気持ち悪さは感じていたのだが、間近で見ると人の良さそうな普通のおじさんに見えた。 俺は疲労や眠気の為にほとんど思考が出来ず、 「はは~ん。アウトドア派(キャンピングカー)だから、ああいう帽子か」 などと言う良く分からない納得を自分にさせた。 キャンピングカーに乗り込んだ時、しまったと思った。 おかしいのだ。何がと言われても、おかしいからおかしい、としか書き様がないかも知れない。 これは感覚の問題なのだから…
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