59人が本棚に入れています
本棚に追加
やがて男は店を出た。
そろそろ交代の時間なので、カズヤの所に行こうとすると、駐車場でカズヤが男と話をしていた。
「おい、乗せてくれるってよ!」
どうやらそういう事らしい。
俺は当初、男に何か気持ち悪さは感じていたのだが、間近で見ると人の良さそうな普通のおじさんに見えた。
俺は疲労や眠気の為にほとんど思考が出来ず、
「はは~ん。アウトドア派(キャンピングカー)だから、ああいう帽子か」
などと言う良く分からない納得を自分にさせた。
キャンピングカーに乗り込んだ時、しまったと思った。
おかしいのだ。何がと言われても、おかしいからおかしい、としか書き様がないかも知れない。
これは感覚の問題なのだから…
最初のコメントを投稿しよう!