ヒッチハイク

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「あの、ありがとうございます。もうここらで結構ですので…」 キャンピングカーが発車して15分も経たないうちに、カズヤが口を開いた。 しかし、父はしきりに俺達を引きとめ、母は「熊が出るから!今日と明日は!」と、意味不明な事を言っていた。 俺達は腰を浮かせ、「本当にもう結構です」としきりに訴えかけたが、 父は「せめて晩餐を食べていけ」と言って、降ろしてくれる気配はない。 夜中の2時にもなろうかと言う時に、晩餐も晩飯も無いだろうと思うのだが…
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