ヒッチハイク

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俺達は車の外に降りた。良く見ると、男が川の傍で焚き火をしていた。 まだ仲間がいたのか…と、絶望的な気持ちになった。 異様に背が高くゴツい。2m近くはあるだろうか。 父と同じテンガロンハットの様な帽子をかぶり、スーツと言う異様な出で立ちだ。 帽子を目深に被っており、表情が一切見えない。 焚き火に浮かび上がった、キャンピングカーのフロントに描かれた十字架も、何か不気味だった。 ミッ○ーマ○スのマーチの口笛を吹きながら、男は大型のナイフで何かを解体していた。 毛に覆われた足から見ると、どうやら動物の様だった。 イノシシか野犬か…どっちにしろ、そんなモノを食わさせるのは御免だった。 俺達は逃げ出す算段をしていたが、予想外の大男の出現、大型のナイフを見て、萎縮してしまった。
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