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「は?」
「いゃ、隣の女子トイレだと思うん…女の子が泣いてねぇか?」
カズヤに言われて初めて気がつき、聴こえた。確かに、女子トイレの中から女の泣き声がする…
カズヤも俺も黙り込んだ。誰かが女子トイレに入っているのか?何故、泣いているのか?
「なぁ…お前確認してくれよ。段々泣き声酷くなってるだろ…」
正直、気味が悪かった。
しかし、こんな山奥で女の子が、寂れたトイレの個室で1人泣いているのであれば、何か大事があったに違いない。
俺は意を決して女子トイレに入り、泣き声のする個室に向かい声をかけた。
「すみません…どうかしましたか?」
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