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変態一家が去ったのを完全に確認して、女子トイレの全ての個室を開けたが、誰もいない。鍵も全て壊れていた。そんな馬鹿な…
後から女子トイレに入ってきたカズヤが、俺の肩を叩いて呟いた。「なぁ、お前も途中から薄々は気がついてたんだろ?女の子なんて、最初からいなかったんだよ」
2人して幻聴を聴いたとでも言うのだろうか。
確かに、あの変態一家の女の子に対する反応が一切無かった事を考えると、それも頷けるのではあるが…
しかし、あんなに鮮明に聴こえる幻聴などあるのだろうか…
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