至福

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長谷部を、置いて行くわけにはいかない。まさかそんなことを思うなんて。 衝撃的だった。 ティーシャツにハーフパンツで、二人でソファーに座った。 「シーノ、俺一週間はいるからね」 「当たり前だ。それくらい俺にくれ」 笑っていたら、チャイムが鳴った。池田か、長谷部か。 玄関の鍵を外して、扉を開けた。仲良く立っていた二人を、中に招き入れる。 楽しそうに笑う池田と、対称的に不機嫌な長谷部。 「いらっしゃーい」 .
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