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自分が苛々していることに、気づいている。
だがどうすることも出来ない。
年に二回だけ仕事に本気になる俺。しかし池田が楽勝だと笑うくらい、不調なのだ。
至福の一時を、もう何日も味わえないまま、今日も仕事をギリギリまでこなす。
新規の目星も付き、今までの取引先と交渉をしつつ、何に時間を取られるかと言えば相馬海斗だ。
あいつに書類を教えながらの仕事は、時間がかかり煩わしい。
わざとかと思うタイミングで、あいつは泣きついて来るのだ。
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